2014年1月27日月曜日

友達の子供が集中治療室に運び込まれたと連絡があったのは数日前。休みなのでお見舞いに行くことになった。
その子供は―4歳になるが―未熟児で生まれて、ずっと体が弱い。白くて小さくて、やわい。真夏にあった時も真っ白だった。外で遊んでないようだし、私はこのガキを見るたびにこのまま行けば不健康なまま大人になり50歳くらいで死ぬんだろうと思い、可哀想になる。
そして今は、日に三回しかお見舞いに入れない集中治療室で、口と尿道にチューブを突っ込まれて、喋ることもできずにいる。原因は検査中だ。
女が喋ってとかすかに頷く、女がオジサンも来てくれたよ、嬉しいと聞く。私のこのガキと少しだけ遊んでやったことがあるくらいで、全然仲も良くないので、心の中で舌打ちした。案の定、ガキは頷きもしなかった。
結婚してから1年が経った。経った。
結婚記念日だが何もしなかった。
仕事が終わり、駅に向かいに来た女に私が、結婚記念日だし外で食事をするのかと聞いたら、もう用意してあると、言われた。
続けてプレゼントも買ってないと避難されたが、それはお互い様だ、男が買うもんだ、一日50元しか小遣いがないのに何を買えるとやってる内に家につき、何故か普段よりも雑な晩飯を喰って、セックスもしないで寝た。寝た
週末お母さんが来る。私に遠慮してあまり来ないんだが、たまに来て泊まっていく。もっと遠慮して欲しんだが、しょうがない。
今回は大掃除をやるので、孫同伴だ。今台湾は、というか旧暦で正月を祝う国はどこでもだが、ド年末だ。
だがお母さんが、こっち来る理由はそれだけではない。娘に愚痴りにたいのだ。家事をしない嫁のことを。
私の義理の姉は、一切家事をしない。たまに皿を洗うくらいだという。買い物、料理、洗濯、掃除一切やらない。義兄が全てやる。もしくはそれを見かねてお母さんがやる。
義兄は特にそれについて不満を言ってないので、私は別に良いと思うのだが、自分の息子がずーと家事をやってるのが、特に保守的なお母さんは気に食わないのだろう。
かと言って私と女の家に来ると、女がずっと家事をしている。私もたまには手伝うが、ほとんど手伝わない。
それはそれでムカつくので、結局お母さんはプリプリして帰っていく。そんな性格だと思う。
仕事を休み移民署へ行く。居留証を更新する為だ。
女に何度か必要な書類を確かめる為に電話をさせたが誰も出なかった。何度かけても忙しいので回線がパンク中とメッセージが流れるだけ。
公式サイトを見ると必要なのは、過去の居留証とパスポートと関係書類と記載があるが、関係書類がなんであるかは全く何も記載がされていない。
これを書いた奴を殺してやりたいくらい頭にくるが、しょうがない。これが台湾のお役所仕事だ。もう慣れた。
女が私の身分証を持っていけば大丈夫だというので、二度手間もしょうがないと諦めぎめに移民署にむかった。なにせここは台湾なんでね。
クソ不便なところにある新北市の移民署に行き、30分ほど待たされて、申請書とパスポートと居留証のカードを係官にだす。
係官は当たり前のように「女房の身分証は?」
身分証をだすとコピーしてこいと言われ、コピーしに行く。サイトにコピーをもってこいと書いておけばこの時間は省けるんだが。
コピーを渡すと、延長期間を1年か2年か3年か選べと言わる。1年につき1000元かかる。
来月かそこらには日本に帰る予定だが、この居留証というのは役に立つ。
台湾に入国する時に、税関で観光客と並ばなくても良いので、すぐに入国できるし、ずっと台湾にいれるのはやはり都合が良い。それに3年後にもう一度申請したら、次の申請は不要のはずだ。
それに申請にはひどく手間がかかる。私は少しだけ迷って3年と答えた。