2014年11月29日土曜日

餃子

 仕事の面接に行った帰り、何故かついてきたラオポーが腹が減ったとうので、家の近所に喰いに行くことにする。
 どこにいこうかと迷っていると、餃子の看板が目に入る。この辺りで有名な餃子専門店だ。行ったことないからちょうどいいと思い入る。
 平日の昼時、客はほぼ満員、レジの近くには有名人のサインが何枚かはられている。誰のかは分からないが、何枚かは中日の選手のようだ。なるほどウマそうな店のサインがいくつかある、悪くない。
 ラオポーがメニューがよくわからないというので、私は餃子定食を2つ頼んだ。
 この店は餃子50個(女だったら40個)を30分以内に食べれられたら無料というのやってる。壁には成功者の写真がズラリ。ラオポーは美味かったら今度来て挑戦すると、大乗り気だ。
 そして餃子やって来た。不味い、酷く不味い。
 ラオポーはほとんど食べず、私が不味い餃子をほとんど食べるハメになる。
 帰り道、せっかくのデートだったのに不味い餃子にめちゃくちゃにされたと、ラオポーは泣きだした。

紅葉狩り

 紅葉。ラオポーにとって桜と匹敵するくらい重要なイベントだ。
 台湾にも紅葉はあるが、山奥に行かないと見れないし、日本ほど綺麗ではないらしい。
 それで秋になってからずっと紅葉紅葉と騒いでいる。名古屋で紅葉を見に行くといえば香嵐渓だ。朝っぱらから豊田市に車を走らせる。
 大渋滞。一時間ほど余計に時間がかかるが到着。人だらけ。うんざり。
 私は元来、紅葉をわざわざ見に行ったことがない。無論綺麗だと思うが、さっと見れば気が済む。ラオポーは写真を撮りまくって「綺麗ねぇ~」を連発してる。私があまりにもさっさと歩いて行くので、途中でキレられる。
 昼過ぎくらいまで香嵐渓で過ごす、もう一箇所観たいというので、白鳥庭園に連れて行くことにする。ライトアップもしているのでちょうどいいだろう。
 私も白鳥庭園は初めてだったが、美しい場所だった。勿論ラオポーのテンションはマックス。私も何枚か写真を撮った。

2014年11月26日水曜日

石油ストーブではしゃぐ

 私とラオポーが実家に帰ってきたから、暖房器具が足りなくなった。
 親父が自分の部屋のファンヒーターをくれたが、それも悪いので暖房器具を買うことにした。
 東京で一人で暮らしていた時に、ある時期どうしても石油ストーブが欲しかったが、当時石油を買いに行く手段が徒歩しか無かったので、諦めたことがある。そういえばその頃は震災のすぐ後で、輪番停電を連続で喰らって、5時間以上布団でくるまっている日々だった。いっちょ石油ストーブかってやろうじゃないか。
 台湾育ちのラオポーは石油ストーブどころか暖房器具一般に馴染みがない。まぁ台湾の冬もそれなりに寒いので、電気ヒーター的なものは売られているには売られているが、一般的に暖房器具がない家庭のほうが圧倒的に多い。石油ストーブも売られているには売られているが、日系の高級デパートにあるくらいだ。
 近所のリサイクルショップにラオポーと出かける。品揃えをみる限り完全に出遅れたようだ。暖房器具のコーナーに置かれているのはほとんどが、ガスヒーターだ。だが一台だけ石油ストーブがあった。四年ほど前の型だが、かなりきれいな状態だ。値札には6000円。悪くない。
 ラオポーは暖房器具に対し全く知識がないので、矢継ぎ早に頓珍漢な質問を浴びせてくる。私はNexus7で石油ストーブをどうやって使うのかを画像で見せてやる。焼き芋が作れて、電気代が掛からないというと、ラオポーは即決。石油ストーブを買う。
 久しぶりに灯油を買い、石油ストーブに火を入れる。懐かしい匂いと音。しばらくすると、あの暖かさ。最後に石油ストーブを使ったのはいつだ?まだ部隊にいた時だ。クソッタレ、懐かしい。
 ラオポーは早速、芋を銀紙で包んでいる。焼きあがると写真を撮りまくってFBに上げる。生まれて初めての石油ストーブにはしゃぐ。
 それを見ていた親父がわざわざ向かいのコンビニまで、餅と網を買いに行き餅も焼いてみろとけしかけている。
 だが結局、餅は焼かずに、FBのフレンドにみかんを焼いてみろと言われ、みかんを焼いている。
 そうやって食べる地方もあるらしい。湯気の出るみかんを食べると、大昔に食べてことがある気がする。いつだろうか。
 

2014年11月19日水曜日

 今日、ラオポーは近所のカフェでコーヒーを飲んで、午後は一人でイオン巡り。
 なぜかえびせんべいを買って帰ってきた。
 私は相変わらず仕事が決まらず、日雇いの土木作業で、倦んでいる。あがいている。いつの間にか、もう冬だ。
 今までの人生で最悪の状況だ、だがラオポーは文句も言わず、気軽に暮らしている。それだけが今の生活で救いだ。

2014年11月14日金曜日

ラオポーがずっと「だめよーだめよーだめだめよー」とずっと言っている。
どこで覚えたんだか。
亜流とはいえまともにテレビをみない外国人にまで広まっているのだから、この流行はほんものかもしれない。

トルコ人

相変わらずトルコ人はラオポーを口説いてるらしい。
犬山に紅葉を見に行こうと必死に誘ってる。二人きりで。
なんかしてやろうか。

2014年11月3日月曜日

トルコ人

 家に帰るとラオポーが秘密の話を聞きたい?ときた。この秘密の話はラオポーの口癖で、とくに意味は無い。10回中9回は他愛もない話だ。
 興味がない素振りだと、また、うるさい。かと言って聞いても他愛もない話なのだが、まぁとにかく最後には興味がある素振りで聞くしかない。
 ラオポーの話は所謂”女の話”そのもののだ。あっちこっちに飛んで、話さなくていいことを話し、論点がずれ、長々と話した後、結末がない。
 今回の秘密の話もそうだった。
 今日、日本語教室のクラスメイトたちと飯を食いに行った。ラオポーと中国人の女二人(29才と37才)全員既婚者だ。 それに西アフリカ人の男とトルコ人の男19才。
 飯を西アフリカ人の男がおごると言い出してどうのこうのという完全に不要なクダリが終わり、話は一応核心部分へ。トルコ人に年齢を聞かれ三人が答えたが、ラオポーが31才と言っても信じないらしい。あまりにも信じないので身分証明証を見せてやっと納得したらしい。トルコ人は自分と同じ位の年代だと思っていたらしい。
 まぁなんの秘密の要素もない話で、ラオポーは大分若く見えるのでこんなエピソードは事欠かない。どこが秘密の話なんだと聞くと、10代に見られたことだという。
 それはそうと、それからトルコ人はラオポーをかなり気に入った様子で、飯食った後にFacebookに載せるので写真を一緒に撮らせてくれとか色々やり取りがあったようだ。そのあとFacebookで友達同士になったみたいだ。
 その夜にはFacebookのメッセージで『大好き♡』とメッセージが送られてきたと言っていた。なかなかの敢闘精神ではないか。
 ラオポーはそのメッセージはガン無視したようだ。
 だが教室で会うたびに、話しかけてくるみたいだ。ある日にはジャッキー・チェンが好きなんだと話すので、夫がジャッキー・チェンが大好きだと答えたら、トルコ人は意気消沈、黙ってしまったようだ。

面接

 面接に行く。ラオポーもついてくる。場所が大須という名古屋の有名な商店街の近くなので、私が面接している間、適当にまって店を回ってまってるつもりらしい。
 中国語が喋れる人歓迎と書いてあったが、面接の前に、面接者全員中国語の作文を書かされた。どうやら必須だったようだ。
 私を含めて四人の面接者がいたのだが、そのうちの一人が台湾人だった。私は待ち時間に彼に話しかけてみた。私の女房も台湾人だと、と。
 すると適当に話が弾み、ラオポーに名古屋に住んでる何人かの台湾人の友達を紹介していくれることになった。
 これで面接に落ちても来たかいがあった。

ベッド

 母がラオポーを近くのリサイクルショップに連れて行ったらしい。今現在わたしたちが暮らしてる部屋には家具が足りてない。足りてない。
 一番はタンスだ。とりあえずホームセンターでかったひとつ500円のボックスに服を放り込んでる。
 二番はベッド。今は布団で寝てるが、やはり台湾人には布団で寝る習慣がない。ベッドがないなど耐えられないらしい。
 それでリサイクルショップでベッドを見てから、ラオポーの頭はベッド一色だ。
 休日にラオポーと母とわたしとでリサイクルショップ巡り。丸一日ベッドを見て過ごす。ホームセンターによった時には、木を購入して自分たちでつくろうとまで言い出した。完全に、クソッタレ、完全に迷走している。
 その日はとりあえず何も帰らず帰った。
 次の日、家に帰ると、ラオポーがメジャーをもって部屋をウロウロ。私に一日中ベッドの事を考えていたと言う。
 ネットで色々な家具店のサイトを調べ一日じゅう過ごしていたらしい。
 私もラオポーに言われネットで永遠とベッドの値段を調べる。が、結局リサイクルショップで買ったほうがやはり、一番マシだという結論にたどり着く。
 次の日、リサイクルショップにベッドを買いにいく。セミダブルベッドとそこそこでかいタンスを買う。合計で5万くらい。一見中古には見えないので、悪くない買い物だった。これでベッド問題は解決だ。