2014年12月28日日曜日

年末

 12月には入り、日本語教室はすべて終了。再開は年明け後だ。つまりラオポーは何もやることがない。
 授業がなくても、教科書を見て毎日勉強すればいいんだが、全く勉強をしていない。
 ラオポーはもともと勉強する習慣がないプラス地味な勉強が嫌いなタイプだ。だが言語の勉強はド地味な勉強方法が一番効果がある。本当に百回くらいそのことをラオポーに説明して納得させたが、ダメだ。
 たまに怒って、勉強させても3日も続かない。日本語が喋れるようにはならないだろう。困った。
 久しぶりに友達と会うことになり、出かけるとラオポーに伝えた。何時に帰ってくるかというので、5時か6時だと答えた。
 すると3時に帰って来いという。馬鹿かと。小学生でもそんな時間に帰って来いと言われなかった。
 なんでそんなに早く帰って来ないといけなんだと聞くと、明日も仕事があるしという。6時に帰ってきても明日の仕事には影響はない。
 アホかと結局、五時過ぎに帰った。

2014年12月19日金曜日

 台湾では基本的には雪は降らない。(降るには降るが富士山より高い山の上だけだ。)だからラオポーは―といより台湾人一般は―雪を見ると大興奮だ。  そして、昨日の記録的な大雪だ。降りだすとちょこちょこ外を見て雪だ、雪だと大騒ぎ。  私は今、雪が降るとものすごく困る仕事なので、降れば降るほど私のテンションは下がる。  何でテンションが低いの-!!と騒ぎが止まらない。  そして朝、目覚めると銀世界。たまたま会社が休みの日だったので助かったが、出勤日だったらと思うとゾッとする。  すぐにラオポーを起こしてやる。外を見ると大騒ぎだが、朝は弱いのですぐに寝てしまう。三時間後にやっと起き、雪だるまを作ると息巻いている。しょうがないので近くを散歩。ちょうど良い空き地があった。ラオポーは雪にダイビング。  そこで雪だるまを作ることにした。よーしとラオポーは雪を掴んでは積み重ねていく。当たり前だが雪を転がして作るということを知らない。とりあえず作り方を教えてやると、楽しそうに雪だるまを作っていた。

 

2014年12月13日土曜日

鉄板ネタ

 外人にうける鉄板ネタは、クリスマスにフライドチキンを喰うと教えてやればいい。最初、きょとんと何でと聞かれて七面鳥を喰う代わりだと答えると、大爆笑まちがいなし、だ。
 もう一つは日本にも共産党があるというと、これもうける。
 ラオポーもニュースを日本語がわからないなりにもニュースを見る。選挙のニュースで共産党の話題がどうのこうの出てきた。
 するとラオポーが「えっ!共産党?あの共産党?」と聞く。中国の共産党そのものではないが、一応共産主義者の党だ、と答えた。
 そして共産党の議員がいると知ると、誰が投票するんだと私に聞く。
 私は知らないと答えた。
 

2014年12月4日木曜日

授業参観

 新しい仕事が始まるまで少し間がある。そこでラオポーの通ってる日本語教室を見に行くことにした。
 そこはボランティアが運営す団体で、ボランティアの先生が外国人に日本語を教えている。普通の日本語学校の授業料は半年で数十万円とかだ。出稼ぎに来てるような連中には払える金額ではない。それでこんなほとんどタダの日本語教室ってのが結構そこら中にある。ラオポーは3つの教室に通っている。
 どんなもんかラオポーを送ってやるついでに見に行ってみることした。 そこは名古屋市が管理している施設の部屋を借りて毎週、日本語教室をやってる。
 行ってみるとワンフロア貸しきりで、10人位のグループに別れそこらじゅうで授業をしている。軽く100人以上はいるようだ。
 私とラオポーは遅れて行ったので、10分ほど遅刻だ。私はラオポーを教室の入口まで見送った。その後は廊下から覗くように見学させてもらった。
 すると教室の入口にいた、中東系の若い男が私が気になるようで私をチラチラ観ている。多分彼がラオポーにLINEで大好き♡とメッセージを送ってきたトルコ人だろう。
 まぁなんてことはないので無視しておいた。
 授業のレベルはボランティアなので文句は言えないだろうといったレベルだった。まぁ語学の勉強なんて最後は自分の努力次第だ。

新しい仕事

 台湾から帰ってきて仕事を探し始めた頃は寒かったのに、いつの間にか桜が咲き、暑くなり、気がついたらまた寒くなり始めたが、まだ仕事を探していた。
 完全にこんなはずじゃなかったという、笑うに笑えない状態を通り越して、笑っちまうような状態だったが、やっとまともな仕事が見つかった。
 コンビニの配達ドライバーの仕事だ。給料やら労働条件は悪くない。東京にいた時にでかい会社で働いていたが、モンスター上司的なのに当たり酷いストレスだった。まだ働らきはじめてないので、詳しいことは分からないが、人とも関わらないからストレスは少なそうだ。
 色々と考えるとここへ流れつくように、今年の私に起きたことは、流れていたような気がする。タイミングの違いから、しょっぱなタイミング良く紹介された会社に就職することはなく、その後面接を受けまくるが一向に仕事は決まらない。
 金が尽きて土方をやり始める。行った先の現場で4tトラックを運転するハメになる。私は大型免許を持ってるが、もう10年はトラックどころかミッションの車を運転してない。
 エンストしまくり、そこら中ぶつけまくるが、二ヶ月もすると普通にミッションのトラックの運転を思い出した。そして職探しの幅を広げることが出来た。
 職場は名古屋市郊外のクソド田舎にあり、公共交通機関などない。通うために中古のスーパーカブ50を買った。14年前の製造で外見は汚いが2000キロ程度しか走ってない。
 それにダックテールのヘルメットもかった。そして防寒着にM65フィールドジャケットも。
 部隊にいた時に、自衛隊もこのM65フィールドジャケットを元にした防寒着を採用していて、冬はいつも着ていた、いつもだ。名古屋の寒さくらいなら防いでくれるだろう。
 こいつを着て、カブに乗って毎日10キロの道を通勤する。30分程度で家に帰れるのは悪くない。