2014年8月31日日曜日

 とりあえずそこら中に履歴書をばらまきながら、バイトも探すことにした。
 職探ししながらバイトなので、かなり融通が効くのじゃないとダメだ。で、近所の土建屋で日雇いに近いバイトがあったので、面接に行ってみる。すると当日以外なら言ってもらえれば大丈夫という。小さな会社だが、面接してくれた工事部長の肩書のオッサンは良い人そうなので、バイトすることにする。
 帰ってきてラオポーに報告すると、そこで正社員で働けばと適当な回答が返って来た。ちょっと前はデスクワーク以外はやめろとうるさかったのに。
 もともとこっちの方が性にはあってのるのかもしれないので、悪くないかもしれないが。

仕事探し

 脈がありそうな面接だったが、妙に引き伸ばされ、イラついている。
 不採用なら不採用とさっさと教えてくれればいいのに。
 イラついているとラオポーは、妙に優しく私のマッサージを始めた。そして小さな変な会社だから不採用の方が良いよと笑って、私にへばりついてしばらく離れなかった。
 それで私も落ち着いた。それでとりあえずバイトでも探して、ラオポーのビザ書換えの再申請だけでもできるようにすることにした。
 

Email

 家の家庭は留学生を定期的にホームステイさせている。私が帰ってきた時も韓国の女の子が留学していた。
 9月からシンガポールの男の子がホームステイにくる。事前に履歴書というか本人が書いた資料が来るのだが、英語で書かれていた。ラオポーはそれを見て、自分より日本語は出来ないようだと思っていた。
 今日、母親宛にその留学生からEmailが届いた。長文の日本語で、内容は挨拶や飛行機の時間などだった。そのEmailを見てチンプンカンプンのラオポーは愕然。ちょっと上から目線くらいのつもりだったので慌てている。慌てる必要は全くないのだが。

2014年8月22日金曜日

 図書館で本を借りたいとラオポーが騒ぎ出した。日本語も読めないくせに何を言ってるんだ。
 借りたいのは、リフォーム工事を自分でやる本だ。どうも部屋の壁紙を全部、自分たちの手で張り替えるつもりだ。
 名古屋の全図書館はすべてネットでつながっており、ネット上でどの図書館の本でも予約でき、最寄りの図書館に本を送ってくれる。なので大概の本は借りられる。
 幾つかそれっぽいのを検索し、予約する。
 三日後に本が届いたとメール連絡が来たので取りに行く。その日の夜はずっとそのリフォーム関係の本を読んで、どう部屋を帰るか想像しているみたいだ。話しかけると忙しいと言って、日本語の勉強をする気もないらしい。
 ラオポーの一日の始まりは遅い、最近特に遅くなった。10時位まで寝ていて、一回起きてくるが、母がいないとそこから昼間で二度寝する。
 で、母がだいたい昼くらいに帰ってきたりすると、起きだして母がつくった昼食を食う。
 めしを食って、なんかグダグダしてるので、日本語の勉強をしろというと、忙しいとずっとiPadをいじっている。
 ほっておくともう夜だ。夜、一時間位、ぬるい感じで日本語を勉強して、もう寝る時間だ。

入国管理局 みたび

 入国管理局へドライブ。三度目だ。ラオポーと母親も一緒。
 入国管理局に何か問い合わせるときは、電話するより、直接行く方が良い。何回か色々と電話で問い合わせたことがあるが、その度に間違っていたり、要領を得ないやりとりで時間を浪費した。直接行くと何故かスッキリ解決する。担当者との巡り合わせ、単なる運なんだろうが、とにかく、名古屋入国管理局へ。
 私は、この申請がダメでもう一度国外へ出てやり直せと言われたら、面倒くさすぎてゲロを吐き散らしそうだ。イラついている。
 1階に窓口があり、ここで何をしに来たか伝えると、どの窓口に何を持っていけば良いか教えてくれる。この受付にいるのは、ほとんど外国人の職員だ。
 私が申請が不許可になったので来たと伝えると、この相談も仕込み書を書いて二階の1番にいけと言われた。
 二階はクソ広いカウンターに各種申請の受付、そとには大繁盛のローソン、ローソンの中の証明写真機は二台あり、両方に人が並んでいる。
 相談の受付には、外国人たちが下手くそな日本語で色々と相談してる。しばらく待たされる。私はイラツイていたが、ラオポーはのんきなもんだ。私にあの女を見て!!整形の化け物よ!!と耳打ちする。こんな時になんだと見たら、何ってこった、あの鼻はマイケル・ジャクソンじゃねぇか!
 順番が来て、不許可の理由を尋ねると、私が無職なのがまずいという。何か職を見つけて、在職証明書と両親と住んでいるので、両親の所得がわかるものをつけて、再申請すれば問題無いという。
 理由が一点だけだったので、なんとかなりそうだ。不許可の書類にはもう一個理由がありそうだったので心配していたが。なんとかなる状況だ。
 再申請の書類をもらい、家に帰る。
 

2014年8月16日土曜日

入国管理局

 母の実家から帰る。ラオポーは婆ちゃんの畑からネギと土を貰ってきた、家の庭に植えるつもりだ。  また4時間のドライブを経て家に帰ると、入国管理局から郵便物が届いているらしい、どうやら私本人でないと受け取れないらしい。  私は自転車に乗ると郵便局へ。自転車に乗りながらふと思いだす、受付のねぇちゃんは確か審査が終われば、取りに来いというハガキを送ると言っていた。ハガキなら私の家のポストに放り込んでくれる筈だ。  これは嫌な予感がすると思いながら、郵便局へ到着。郵便物は封書だ、くそったれ。受け取ってすぐに風を開ける、紙が二枚。  一枚目には通知書と書いてある、その下に審査の結果、申請は不許可と書いてある。理由は私の扶、養能力に疑問があると書いてある、確かに無職なので文句は言えない。  家に帰って報告。中国語の文書も入っていたのでラオポーに見せる。再申請はできるのでなんとかなるだろう、多分。という感じだ。  親父は結婚して、親とも同居してるんだから問題ないだろうと、ちょっとキレ気味だ。明日、入国管理局に相談しにいくことになった。

牛乳

 朝起きると、何もやることがない。なのでラオポーが好きな牛乳を買いに行くことにする。牧成舎というこのあたりの有名な会社があり、そこの白の命という瓶入りの牛乳がメタクソ美味い、らしい。私は牛乳が嫌いなので飲まないのでしらない、が飲んだ人間はみんな美味いと言っている。  町中まで行って、売店を探す、だがみつからない。人に聞くと売店の方はやめたらしい。工場がすぐ近くにあるので、工場へ。工場には直売店が併設されている。  牛乳を注文する、売店のおばちゃんはすごい丁寧で親切だ、冷蔵庫の中に在庫があるのにわざわざ工場に出来たてを取りに行ってくれた。  ついでに一個20円の傷物のヨーグルトを20個位買う。もとは90円だ。こいつは食ったがかなり美味い。  母がソフトクリームも売ってるのを見つけた。ラオポーにきくと高いのでいらないという。350円だ。母がせっかくhなので一個だけ注文。ラオポーが口に入れると表情が変わった。私が洒落でバクバクと食うと本気で切れた。

帰省

 お盆なので母の実家に行くことになった。父は色々と忙しいので、母と私とラオポーで。  ラオポーは過去に3回ほど連れて行ったことがある。ある。場所は岐阜県の飛騨市。飛騨市だ。ラオポーはこの地域の食いもんと相当、相性が良いらしく、食いもんが世界で一番うまいと言っている。母の実家の前にある何の変哲もないたこ焼きとみたらし団子屋ですら、大好きで日本で一番うまいたこ焼き屋だと本気で言っている。  なので、日本に来てからいつ行くのか、いつ行くのかとずっとせっつかれていたが、やっと連れて行けることになり、喜んでいる。  昼ごろに車で出発、台湾に行ってからほぼ運転していなかったので、私のペーパードライバー克服のために私がずっと運転することになった。名古屋からずっと下道で飛騨市まで約4時間。  4時間のドライブでたどり着いたのは避暑地には持ってこいの山の中。涼しい。エアコンが完全に不要なくらいだ。といってもエアコンがない家はないが。湿気もなく、気温も低いので蚊も少ない。特に台湾から来たラオポーにとっては天国みたいなところだ。  ラオポーは無邪気に桃が食べたいとはしゃいでいる。婆ちゃんは寿司をとってくれラオポーはご満悦だ。

洗濯とショートパンツ

 ラオポーが日本に来て以来、洗濯は私の父がしている。下着も含めて。一般的な家庭だと、こういう時洗濯はどうしているのだろう。下着くらいは自分で洗って干したりしそうだが。  ラオポーは風呂にはいるときに洗濯機に放り込む。父が朝5時か6時に起きて洗濯する。ラオポーはそんな時間に起きられない、あさ8時に起きたら珍しい方だ。  ラオポーに下着を洗われて干されて、恥ずかしく無いかと聞いたら、ハズカシーと言いながら笑っているだけなので、別にほっておくことにした。  ラオポーは台湾では暑いのでショートパンツをよく履いていた。日本にももってきたが、これは恥ずかしいので履けないとどこかにしまいこんでいたはずだが、それもいつの間にか気にせずに履いている。

2014年8月10日日曜日

ケーキづくり

 ラオポーは私が勉強しろと言わなければ絶対にやらない。今日はシフォンケーキを作るから忙しいと、ずっとネットをソファーで見てる。
 やっと重い腰を上げて、ケーキを作り出すがよく作り方がわからないようだ。最終的にぺっちゃんこの何かが完成した。
 味は大丈夫だろうと食べたら、衝撃。フワッとした食感が皆無。ベチャッとした何かを口に突っ込まれたような気分。
 飯食ったばっかりなので、あとで食べると言って、逃げる。しばらくすると満足気にソファーで昼寝し始めたので捨てる。
 父が帰ってきたので、ラオポーが早速すすめるが、結局誰も食べなかった。

2014年8月8日金曜日

言語を学ぶ

 ラオポーは基本的に毎日やることがない。やらなければならない事は日本語を勉強して一刻もはやく日常生活に支障がない程度のレベルになることだが、ほとんど勉強してない。
 毎日、私が勉強しろとしつこく言わないとやらない。あとでやる、今は忙しい、暑いから、昼寝してから、くだらない言い訳だけが次から次へと出てくる。まったく母親になった気分だ。
 今日も午前中何もしてないので、昼飯を食ったあとソファーに寝転がっているラオポーに勉強しないつもりかと迫ると、30分後にやりまーすと昼寝を始めた。起きたのは夕方だ。
 国際結婚して一方だけが、相手の言語を喋れる夫婦はもう一方の言語は全く成長しない、というのはよく聞く国際結婚あるあるだ。全くこのパターンに陥りそうだ。
 言語というのは必要に迫られないと成長しない。台湾に何年も駐在しているサラリーマンでも日本語ができる秘書がいたりすると、ニーハオくらいしか喋れないという人も実際に多くみた。ラオポーは今24時間通訳が付いているようなものなので、言語を勉強する環境としては最悪だ。
 それで今日はひとつ規則を作った。ラオポーはよく私にあれとってとか、あれをどうしろとかいろいろ頼むのだが、正しい日本語でなければ無視することにした。すると何もかも自分でやりだした。

2014年8月7日木曜日

妊娠

 ラオポーが妊娠したかも、妊娠したかも、とうるさい。
 根拠は、めちゃくちゃ眠い、とにかく眠い。だるい、たまに吐き気がする。というものだ。タイミング的にただの夏バテだと私は思っているが、よくわからない。
 次の生理がなければ、検査薬を買いに行くか。まぁ何にしてもタイミングが悪い。しょうがないけど。

2014年8月6日水曜日

Good Luck

 昼間、私もラオポーも無職なので基本暇(24時間暇だが)。ひどく暑い昼飯時、ラオポーがささっと昼飯を作り二人で食べる。
 飯を食い終わり、ラオポーがアイスコーヒーを飲みながら、ソファーに体を埋め染み染みと「Good Luck」と言った。私は何と言ったと聞くと確かにGood Luckと言ったという。
 何がどう、Good Luckなのか。

2014年8月5日火曜日

盆踊り

 母が近所で盆踊りがあるというので、らおぽーを連れて行けという。夕方に母がラオポーに浴衣を着せる。ラオポーはテンション高めだ。
 少しだけ雨が降っているが、会場の公園に向かう。地域の団体が主催したようなイベント。伝統性は欠片もない。それでも子供を中心にかなりの人数が集まって、踊っていた。
 夜店も10件以上出ていたが、ラオポーは夜店には全く興味がない。全部高い、不味そうで終わりだ。かと言って盆踊りも踊らないので、浴衣着て散歩に来たようなもんだ。すぐに帰る。
 写真だけ撮りたがるのでバンバン撮るが、暗いのでいまいち。結局、家の前のコンビニの中で撮ると言い出し、コンビニの中で写真を撮って帰ってきた。

2014年8月3日日曜日

 うちの両親は大分変わっている。かなりの放任主義で、生き方に口を出されたことはほぼない。
 なので今回の同居に関しても、一般的な嫁姑問題の発生は心配していなかった。余程の事がないかぎり母がラオポーがどうのこうと口を出すことはないだろう。
 だが、同時に母がラオポーのことをどう思っているかも分からない。全く何も口を出さないので、実際のところ気に入っているかどうかもわからない。親父はこの天然で明るい娘を気に入っている。気に入っている。
 ラオポーは保守的で厳しい台湾人の家庭で育ったので、親という存在に対して、かなり敬意を持っている。両親が外から帰っくると必ずお茶か水をサッと出し、私がぞんざいな口のきき方をすると、意味もわかないのに私を礼儀知らずと叩く。
 うちの家庭は数年前から、留学生をホームステイさせているので、外国人が家の中にいることはなれている。ラオポーは見た目もだいぶ若く、性格も天然で子供っぽいので、両親的には留学生がいるような感覚なのかもしれないが。
 とにかく、ラオポーはこの家に馴染んでいる。
 ラオポーは最近、少し落ち着いたのでやっと日本語の勉強を真面目にやり始める。だがあまり進歩はない。私がしゃべれるのですぐに通訳してしまうのが不味いのだろう。
 言語を学ぶときに上達するコツは困ることだ、困れば困るほど進歩する。
 今日は父に日本語を習いながら「なんで~なんで~、わからん!」を連発していた。