2015年12月4日金曜日

台湾の神様

 少し前、ラオポーの女友達が日本に遊びに来て数日うちに泊まり帰っていった。その時に御守を忘れたとかで、ラオポーが慌てて台湾に送った。
何を慌てているのかと思ったが、数日後ラオポーが私に理由を教えた。
 それがないと幽霊が見えて、見えてしょうがないだそうだ。
 私は基本的にこういった話は、信じない。だが、本人が見えるというなら見えるんだろう。場合によっては病院に行ったほうが良い。
 だがラオポーはこういう類の話を信じる。ラオポーはその友達、Nとしよう、そのNの話をした。
 数年前から始まったらしい、ある日突然に。見えるだけではなく肉なんかも体が受け付けなくなった。
 ある日、Nが友達の家に遊びに行った、そこの居間には関帝の祭壇がある。日本でいういところの神棚や仏壇みたいなもんで珍しくない。ちなみに関帝というのは三国志の関羽が神になったものだ。するとNに関帝が話しかけてきた。明日、お前は土地公(神様の名前だ台湾にはそこら中に祀られている)のどこどこの神社に行きなさい、理由は聞いてはならない、と。
 Nは素直に言われた通りの神社に行ってお参りした。(私もこの神社には行ったことが二回ほどある、かなり有名な神社だ)お参りが終わると見しならぬ子連れの男性がNに話しかけてきた。あなたの名前はNかい?と。Nは当然驚いた。
 その男性はなぜ名前を知っているか理由を話した。昨日の夜に夢に土地公が出てきて、神社に行きNという女性を家まで送れと言われたというのだ。男性は半信半疑神社に来たら、Nがいたというのだ。
 子連れとはいえ、やはりNは女性なので見知らぬ男性の車に乗るのには抵抗がある。そんな素振りをみてその男性は自分は警察官なので信用してくれてと警察バッジを見せたそうだ。Nはそれならと家に送ってもらった。やれやれ気の利いた神様じゃないか!!
 ちなみに私の家で数日過ごした間にも何かを見たらしいが、ラオポーは怖くて聞いていない。

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